40/100 『底冷え』(下)
12月11日土曜日の12時に、金子さんとコルネリさんとmad
音楽と出捌けの確認のあと、15時30分から最後の通し稽古。
一つ一つ確認しながら場を整えて、17時30分にやっと休憩とな
「
という途轍もないLINEがmado君に来て、もしmado君がい
信じられないことに予約は3公演ともいっぱい。会場に戻ると、
コルネリさんの前説のとき、袖から少し客席を見たら、
終演し、もちろん3個くらいは意図しない手違いがあったものの、
12月12日、私のアパートに泊まった辻井君と、
2回目の公演は13時で、私以外の5人が、
2回目は直した所もうまくいったし、
「何を言ってるの、気軽に笑えないようにしてるのはあなた達でしょ、
15時30分から17時の最後の休憩になり、
最後まで試聴室の根津さんは予約の計算が合わず「俺はもうだめだ」みたいなことを超ハイテンションで言ってた。
あとから聞いたところ、しわしわさんの天童は最後の「
12月13日、普通に出勤、仕事はちゃんとしたけど、完全に空洞。夜、オダウエダが、11月に見たハツの就活でthe W優勝、らしいけどそれすら見れなかった。
12月14日、急に気温が下がった。会社の屋上の喫煙所で他部署の吉山さんが、
「
と言ってきて、まだぼんやりしている私は最後の遊び心を振り絞って
「底冷え、っすね」
と言ってみたら、吉山さんは当然
「うん、そうだねー!」
としか言わなかった。
39/100 『底冷え』(中)
でもまず『バイキング』で少しやり方がわかった気がした。①どういう事を話すか、②起こる出来事の順番、③その時それぞれの登場人物がどういう気持ちなのか、だけ決めて、実際にどんな言葉を出すかは全く決めずにやってみたら何か初めてうまくいった。みんな大笑いしながらやってたから。それはバンドとまったく一緒だった。私たちは譜面を使わずに(読めないし)、あとメロディーも「ドレミファソラシド」に直せないままずっとやってきたし、新曲はいつもコードと歌詞だけを書いて配って、歌のメロディーやリフみたいなものは口伝てに伝えるだけでスタジオでやってみて、ライブなど人前でもそれをなるべくそのスタジオの感じのままやるようにしていたから、とにかく今までやってた音楽と同じだと思うべきで、そしてその(決まっている要素が少ない事による)不確実性のかわりに、「何をどう言うか」はその時々でみんなが(批判的に)本気で考えるようにすれば良いんだなと確認できた。
10月10日の朝9時から、高円寺の区民センターで初めて対面で稽古をした。その時は「稽古」という言葉は憚って使っていなかった(いまはやむをえず使ってる)けど。私たちはコルネリさんを中心として「柴の戸」(しばのと)という会(会則は私が書いた)で区民センターを利用しているのだけど、その日に隣の部屋を押さえていた団体が「クリスタルドラゴン」という名前で、負けたくないな、がんばろう、と思った。その日の帰り道に金子さんに厳しく注意された。このままでは『底冷え』は長くなるし、練習も長い(たしかに帰ってたのは18時くらいで全員満身創痍だった)から、大幅に削ってください、ちょっと直すんじゃなくて3本くらいやめるべきです。私は1番長いけど個人的に気に入っていた『バンド名』をまずやめようと思って削除した。
10月24日に冨田さんからメールが来て、先に書いた『魂のエスプレッソ』が添付されていた。最初、きついなと思った。「性器」とか「うんこ」とかすごい出てくるし。そんな言葉をバンドで扱ったことがないし、自分はバンカラ達を木陰から覗き見ている(大阪のゼロ世代とかにも正直アレルギーがあった、和田ロッカーズは好きだったけど)ただの坊なので、芸術でも日常でも、そういう言葉を普通におぞましいものとして敬遠していたのだ。ところが、そのコントをコルネリさんは最初に読んだ時から面白いと思ったらしく、zoomでしわしわさんとコルネリさんと金子さんにやってもらったら、本当に可笑しくて、辻井くんとmado君と私でずっと笑っていた。おぞましいどころかむしろスタイリッシュで青空のようにすんとしていた、なんなんだ。しわしわさんも金子さんもやりやすかったらしい。
10月30日はコルネリさんの部屋で稽古(辻井君だけzoom)、この時初めて、『部活』でしわしわさんが演じる天童の、秘技「スプリングりょう」を見せてもらって、近所迷惑じゃないかなと心配になるほどに(この人はやっぱり天才なんだなと思いながら)全員で爆笑した。しわしわさんは常に発火点となり、私たちを先頭で引っ張っていた。
11月は金子さんが映画で忙しくなったり、しわしわさんとmado君はそれぞれの音楽で余裕がなくなったり、コルネリさんは企画を2本やったり、私は家族の事で大変になっていたり名古屋で別のライブをしたりと『底冷え』から離れがちになる時期だった。でも私は金子さんとお笑いのライブに行ったり、コルネリさんとライブ(しわしわさんが消極的レジャーとして、mado君がソロとNCとして出た)を見に行ったり、その合間で参加できる人とzoomでコントをやってみたり、しわしわさんに、私の台本の直しかたが説明過多の改悪であるとびしっと指摘して(こわかった)もらって嬉しくなったりした。
12月5日に辻井君が日帰りで東京に来てくれて、初めて全員で阿佐ヶ谷のzotに入った。6時間の練習でやっと全体が見えて、面白いんじゃないかと思った。そしてコントと一緒にやる音楽は間違いなくいつもより良く聴こえた。帰りにみんなでサイゼリアへ行って、満員だった。待ち時間に、本番で着るシャツの色を決めた。
12月6日に試聴室で照明、小道具、舞台装置の確認と、ついでにだらだらだけど通し稽古もして、冨田さんとてんこまつりさんに見てもらった。mado君が作曲したピアノ曲『底冷え』も初披露され、素晴らしかった。冨田さんは『バイキング』の事を少し言ってくれた以外は褒めてくれなかった。それには、特にしわしわさんが食らっていた。
演技について冨田さんが意見を言ってくれた時に、コルネリさんが「私はもろにガラスの仮面の影響を受けてるんで」と彼女の(演技の)アイデンティティーを説明していて面白かった。その数日後に冨田さんは芝居に関して、特に「何をしているかはわからないけど何かをしている事」や「役になりすぎず自分が自分のままでいることで情報量が増えるという方法」を丁寧に具体的に解説したメールをくれて、私は勉強になったし、むしろ自分たちはそれを音楽でやった事があるな、これならできるかも知れないな、と思った。この日に、辻井君が革命的な団長として大活躍するコント『合唱団』を、90分あまりの出し物全体から見た関係の問題でカットしようか、という案が出始めた。通し稽古を見たてんこまつりさんは深夜に連絡をくれて、とにかく全部面白いから何もカットしないで欲しいと言ってくれた。それが私たちにとって初めての他者からの肯定だった。翌日『合唱団』のカットが決まった。
ぎゅっとして言ってしまうと、「どうなるか本当にわからない事をするのだ、私たちは。6人ともわかっていない。雀の涙のようなミクロの予想を立てる事しかできないのだ。」という気持ち、こんなのバンドをやり始めた以来、もっと言うとバンドの音楽を初めて誰かに「良いですね」と言ってもらえたその一つ前の瞬間以来の状態だった。この感じこの感じと思った。
12月10日、開演前日、再びコルネリさんの部屋で集まって、最後は楽しく稽古をした。この日は『水場』で使うテープの録音もした。みんなで動物の鳴き声を録っているとき、私はこれをずっとしていたいと思った。翌日の持ち物を確認してコルネリさんとお別れし、駅までの道で、辻井君が金子さんに「川合俊一のテレビショッピングはキャスティングミス」と話しかけ、mado君がしわしわさんに「ここってホープ君前ですか?」と話しかけて、それぞれ最後のおさらいを始めてしまい、仲間外れになった私は、あと2日で全部終わってしまうのだなと思った。
そして12月11日の朝5時に、しわしわさんが、最重要小道具である「トロフィー」を完成させ、画像を送ってくれた。ぐっすり眠らせてもらっていたしわしわさん以外の5人が、LINEグループで、大化の改新でも起こったかのように沸き立った。
25 バンド名
5人で集まってバンド名を決めている
しわしわはまだいない
立石「今日は先にもう名前を決めちゃおうと思ってます。そのほうがやる気が出るんじゃないかなと思ってます。」
コル「はい」
立石「これから、ちゃんとスタジオに入ったり、オーディションに応募したりするときにどうせいると思うし」
辻井「スタジオに入るのにバンド名いるの?」
立石「もし聞かれたときに答えたいから」
立石「全然思い浮かばないから、なるべく案を出してほしいです。お願いします。」
立石「なにかないですか」
金子「じゃあ目に映るもので言っていいですか?壁」
(誰かがホワイトボードに書く、もしくは、PCで書いてそれがプロジェクションされているなど、小道具次第)
立石「はい、壁」
金子「ぽちゃっこ」
立石「はい、ぽちゃっこ」
金子「三越」
立石「三越」
金子「レーヨン」
立石「レーヨン、レーヨン?レーヨン」
金子「プッカ」
立石「プッカ」
金子「カラダ健やか茶ダブル」
立石「カラダ健やか茶ダブル」
立石「いいね、はい、あとは、無いですか?」
立石「無いものでもいいよ」
金子「無いものですね」
コルネリ「無いものか」
立石「でも難しいか、言いづらいよね、バンド名のアイデアだと思って提案するの地獄ですね」
mado「うん、しりとりしながらとかですかね」
立石「そうだね、そうやって出そう」
金子「しりとりしましょう」
立石「じゃああいうえお順で金子さんからで、金子、コルネリ、立石、辻井、madoで、しりとりしていきましょう」
金子「はい、何からいきますか?」
立石「じゃあルール決めさせてください。好きなものしか言っちゃいけないしりとりにしましょう。そのあとになんでそれが好きかを説明することにしましょう」
辻井「好きなもの」
立石「とにかく説明できればいいです、あと、2文字のしりとりにしましょう」
金子「2文字?」
コルネリ「2文字ってどういうこと?」
立石「言葉の最後の2文字でしりとり、で、好きなものを言っていくってことです。例えばしりとり、なら、り、じゃなくて、とり、で始まる言葉です、無い言葉でもいいです、好きなら、説明できるなら」
金子「じゃあ金子からで、何からいきますか?」
立石「じゃあ、三越、の、こし、からでお願いします」
金子「じゃあ、すいません、こしうどん、でお願いします」
立石「こしうどん、好き?」
金子「好きですね、こしがあったほうがいいから好きです」
立石「こしうどん、次、コルちゃん、どん」
コル「どん底」
立石「僕も好きだわ、好きなの?」
コル「どん底、はつらいけど、でもその良さもある、という事で好き」
立石「そうだね、わかります、じゃあコルネリ、のあとだから立石ね、ぞこね」
辻井「ぞこ?」
コル「あ、ごめん」
立石「ぞこは、ちょっと、そこにしてもいいですか?さすがにそういうところだけは直していいですか?」
コル「うん」
立石「そこ、底冷え、緊張感が出て好きです。頭がより働く気がするから、底冷えしててほしい」
辻井「びえ」
立石「ひえ、とか、ぴえ、でもいいよ」
辻井「びえ、ひえ、ぴえ、ひえ、じゃあ、冷え性」
立石「なんで?好きなの、ほんとに」
辻井「俺の彼女が冷え性だから」
4人 ヒューヒューみたいな雰囲気
立石「彼女が冷え性で、辻井君は彼女が好きだから、冷え性も好きってことね」
mado「消火器」
金子「いいですね」
立石「いいね、僕もめっちゃ好きだわ、madoくんはなんで好き?」
mado「火を消せるから」
4人 笑
mado「あと、固い」
立石「火を消せるし、固いところはいいね、いいです、かなり出てますよ、金子さんに戻ります、消火器だから、かき、です」
金子「じゃあ、カキフライですね、まじで好きです」
立石「カキフライ、なんで好きなの?」
金子「おいしいですね、カキが本当にすきだし、カキフライはなおさら好きで、よく食べます」
立石「金子さんは、さっき、こしうどん、で、2周目で、カキフライですね、意外と金子さんはそっちに偏ってますね」
金子「ほんとだ」
立石「次は、コルちゃんで、らい」
コル「らい、らい、来客」
立石「いいですね、好きですか?でもいやなときもないですか?」
コル「やっぱり来てもらえると嬉しいから、来客は好き、来てほしいと思う」
立石「きゃく、さっきのルールで、ぎゃく、とか、ギャグとか、きゃぐ、でもいいです、次は、僕か、じゃあ、脚力、脚力はかなり重視してます。僕は走ってるし、脚力を本当につけたいと思ってます、次は辻井君で、りょく」
辻井「りょく、うーん、緑地公園」
立石「好きなの?本当?」
辻井「好きだよ。気持ちいいから好きだね」
立石「えん、です。普通のしりとりなら緑地公園はだめだけど、えん、だから大丈夫です、madoくん、えん」
mado「塩素」
立石「なに?」
mado「塩素」
立石「ああ、いいね、なんで好き?」
mado「塩素は、匂いがたちこめるところとか」
立石「プールとかね、好きだわ。 で、んそ、だから、こうなると、もう終わりです。最後から二番目がんだと、もうだめです」
mado「あ!」
立石「でもいまのでちょうど2周だから、大丈夫。10個でました。もう少しやりたいです。次は嫌いなので、逆回りしましょう、madoくんからで、じゃあ、さっき金子さんが言った、レーヨンの、よん、で」
mado「はい、よん、よん、四足歩行」
立石「四足歩行、四足歩行が嫌いってやばくない?こわいね」
mado「あ、嫌いなものか」
立石「四足歩行が嫌いって、人間様ってかんじだね、やばいね、嫌いってことでいいの?」
mado「あ、でも、俺が四足歩行になるとしたら、動きにくいから、嫌い」
立石「確かに、今なりたくはないっていう、嫌いね」
mado「そうそう」
立石「じゃあ、こう、で、逆だから、辻井君」
辻井「こう、こう、後悔、かな」
4人笑
立石「かっこいいな。さすが漢辻井だね。後悔きらいなんだ」
辻井「やっぱり後悔はしたくないね」
立石「じゃあ、僕だから、かい、かい、解約、だね、できないから、するのほんとにめんどくさいし、そういうの調べれないから、入口はどんどん入るけど、出口見つけるのはできない、いっぱい入っちゃってる、やく、コルちゃん」
コル「えー、じゃあ、薬物反対」
立石「薬物反対、が嫌いなんだね、なんで?」
コル「やっぱ薬物を使ってたってだけで、悪い人扱いされるのは、おかしいと思う、ピエール瀧とか」
立石「そうだね。じゃあ、薬物が好きなんじゃなくて、薬物反対が嫌いってことだね、薬物反対、たい、たいで、金子さん」
金子「はい、たい、じゃあ、大衆」
コル「体臭?」
立石「厳しいね、体臭がきらいなの?」
金子「はい、嫌いですね」
立石「ああ、大衆か」
金子「大衆です、大衆は嫌いですね」
立石「パブリックのほうの、大衆ね」
金子「そうです」
コル「びっくりした」
立石「じゃあ、しゅう、で戻って、madoくん」
mado「就寝」
立石「就寝、寝たくないってこと?」
mado「そう」
4人笑
立石「修学旅行みたいなことね、たしかに、嫌いだね、しん、で辻井君、でもちょっと待って!!これずっと、来客からずーっと、漢字になっちゃってるよ、しかもふーふーみたいな音読みばっかり、そろそろ変えたいね、大陸言葉ばっかりになってます。辻井君、しん、お願いします」
辻井「シンコペーション」
立石「嫌いなの?好きそうじゃん」
辻井「うん、なんかどういうことなのかよくわからないから、嫌い」
立石「シンコペーション、ション、で僕ですね、ション、ション、ちょっとずるして、ショーンにするのいい?ショーン・ペン、嫌いです。ずっと威張ってるから」
辻井「ショーン・ペンってなんだっけ」
立石「俳優」
辻井「何に出てる?」
立石「僕が一番好きなのはミスティックリバーで、すっごい良い俳優だけど、でも普段ずっと威張ってるから、やっぱり嫌い、はい、ぺん、ぺんだから、漢字になる心配はないね、コルちゃん」
コル「ペン、ペンタブ」
立石「ペンタブってなに?」
mado「なんかアイパッドとかのペン」
立石「あー、なんで嫌い?」
コル「高くて買えないから嫌い」
立石「高くて買えないと、嫌いになっちゃうんだね、タブ、金子さん」
金子「たぶ」
立石「タフでもいいです」
金子「タフネス」
4人笑
立石「わかるけど、嫌い?」
金子「絶対いやですね。タフネスは嫌いです」
立石「タフネス、ネスで、madoくん、ちょっと、あるものが続いてるから、ないものでも良いよ、ってことだけ、お願いします、ネス」
コル「ないもの」
mado「はい、じゃあ、ネスクッカー」
金子「え?」
立石「ネスクッカー?」
金子「あるんですか?」
立石「それあるの?ないの言ってくれたの?どっち?嫌いなの?」
mado「はい」
辻井「使いづらいよね」
mado「使いづらい」
3人笑
立石「え?あるの?」
金子「ネスクッカーに一致する情報は見つかりませんでした、って出ました」
4人笑
辻井「あとさ、高いよね、消耗品のわりに、高いよね」
mado「高い」
立石「クッカーなのに、消耗品なの?」
mado「あれは、色々なものに混ぜて食うんですよ」
立石「ああ、だから、クッカーだけど、消耗品なんだね、じゃあ、もう、無いものだけにする?無いものだけってすると、またうまくいかないのかな」
mado「うん、そうかもしれないですね」
辻井「でもいいよ、やってみよう」
金子「はい」
コルネリ「ないもの」
立石「じゃあ、もう一回り、無いもの限定で、最後もう一回madoくんまで回そう、じゃあ、辻井君で、カー」
辻井「カーゴ、カーゴ」
立石「いいよ、カーゴ?」
辻井「カーゴパスタ」
立石「カーゴパスタ!でもさ、ネスクッカーのあとだから、食べ物に引っ張られてない?ちょっと逃げてない?」
辻井「そうだね!だめだね」
立石「ここから食べ物以外にしてもらっていいですか」
コルネリ「食べ物以外で、ないもの」
辻井「カーゴ、カーゴルール、」
立石「カーゴルール、いいね、なんで嫌い?」
辻井「あのルールは、抽象だから、守りたいけど、守りにくいから嫌いだね」
立石「ルールがあるのに守りにくいのはきついね、ありがとうございます、ごめんね、普段ならパスタでもよかったんだけど、ルールにしてもらいました、じゃあルルになるのかな?ルーにしてもいいですか?」
辻井「いいよ」
立石「ルー、ルー、ルー、」
金子「ちょっとタバコ吸っていいですか?」
立石「いいよ、ルーム、ルームマイスター」
辻井「いやだね」
立石「なんかすごい偉そうなこと言ってくるからね、なるべく頼らない様にしてます、ターです、コルちゃん」
コル「ターザン割れ」
立石「ターザン割れ、え?まえ好きって言ってなかった?嫌い?」
コル「やっぱ痛いから」
立石「その割れなんだ、ターザン割れ、われ、金子さん」
金子「はい、割れ鉢」
立石「いいね、割れ鉢、嫌いなの?」
金子「すごい嫌いですね、割れ鉢を美しいものとする風潮が嫌いです」
立石「じゃあ最後、madoくん、ばちか、はち、で嫌いなもの、お願いします」
mado「はち、はち、八人のサプライヤー」
立石「八人のサプライヤー、七人の侍みたいなやつかな、嫌いなの?」
Mado「あれは、やっぱ、6人しか出てこないのに、八人って言ってるところが」
立石「6人しか出てこないんだ、そういえばバンドも僕たち6人だから、8人のサプライヤー、いいかもしれないね、これで全部でました」
金子「いやあ、ネスクッカー強いなー」
しわしわ登場
しわしわ「すいません、結局こんなに遅くなってしまいました」
5人、しわしわが来て喜ぶ
立石「大丈夫だよ、じゃあ、ここから、いよいよ投票で決めます」
立石「じゃあ、それぞれ、ここまででた21個の中から、良いと思う1位から3位までを、この紙に書いて投票してください、1位が10点、2位が6点、3位が3点のF1と同じ点数で、合計で1番になったものに決めます」
しわしわ「はい、わかりました、この中からですね、おおー」
投票、集計終わり(紙に書いて丸めて集めるなど)
コルネリ「決定しました、発表します、1位、22ポイント、割れ鉢です。」
全員「割れ鉢」
辻井「ちょっとトイレ行ってくる」
辻井、退室
金子、本気で落ち込んでいる表情
立石「いや、良いと思うよ。僕も入れたんだけど、ほかに誰が入れてた?」
コルネリ「えー、草太くんと、しわしわさんと、辻井君です」
立石「あ、しわしわが入れてるのはいいね、しりとりにいなかったから、ノリを知らない人が客観的に入れてますね、一つ心配なのは、割れ鉢のことを、金子さんが嫌っているっていう事ですね」
金子「割れ鉢!きらいです。」
全員無言
しわしわ「きらいなんだ」
立石、調べて、「ちょっと、あるんだね、すみません、検索してみたら、こういうものが割れ鉢なんだと知りました。こういうのの事を指すんですね。
もっと広義の、割れた鉢のことなのかと思ってました。」
全員無言
立石「すみません、意見を聞かせてください。
1. それでも『割れ鉢』とする
2. 2位だった『脚力』とする
3. 『割れ鉢 / 脚力』などで中和する
4. そのほか」
しわしわ「4、そのほか、で、割れ鉢の脚力」
立石「そうなると『ガソリンの揺れ方』とか、『アボカドの固さ』みたいで、避けたいです」
しわしわ「なるほどね」
しわしわ「我々鉢はどうですか」
立石笑
辻井携帯を見ながら戻って来る「割れ鉢めっちゃキモいじゃん!ないものだと思ってた。」
金子「割れ鉢、キモすぎなくて嫌いだったのに、あるし、嫌いです…」
立石「割れ鉢に入れた、僕たち3人が、割れ鉢をなしにして、再投票する、というのはどうですか?」
辻井「再投票にしましょう」
立石、しわしわに向かって「それでも「割れ鉢」に入れる、というのありなので、悪いけど、もう一回書いてください。」
しわしわ、立石に向かって「わかりました、割れ鉢をやめて、後悔、に入れようかなと思ってます。」
投票終わり
しわしわ、立石に向かって「ところで、これって、なにを決めてるんですか?」
コル「決定しました、発表します、審議、再投票により、1位、19ポイント、底冷えです。」
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