プリンリサーチ

4/100 もう一人の縮毛

2003年1月

バイトしてた大須の古着屋(名物屋と向かいの昭和ストアー、この日は名物屋)の閉店時間、掃除をすませてシャッターを閉める。店でネコを数匹飼っているから、ネコが挟まってふぎゃらないように、ゆっくりガラガラ下りてくるシャッターを最後まで近くで見とくのがルールだった。
目の高さやや下くらいまでシャッターが下りた時に、自転車をひいてカメラを首から下げた女の子がこっちを見てた。この人はまだ店を見たいのかと思った私はシャッターを止めて、どうしました?と聞いた。
私はその人に、映画が好きかどうかを聞かれて、半閉まりの店からいったん外に出るよう頼まれ、焼きうどんを食べる真似をしてくれと頼まれ、カメラをまわされ、焼きうどんをおいしそうに食べる真似をして、こうですか?こうですか?と聞いた。
その人は、ハハッ!いいですねー!とすごい喜んでくれて、いま映画の学校に行っててそこの授業で映画を撮るための場所と人を探していることを教えてくれて、古賀と申します、と自己紹介した。私は連絡先を教えて、古賀さんはその夜のうちにスタッフの浅田君(のちのセンチュリーシネマ店長)、山本さんに相談したあと、私に「あなたに決まりました」と連絡をくれた。

その冬のあいだに映画「留守番電話の恋」は16mmフィルムで撮影された。古賀さんのマイペースな監督っぷりと急に妥協のない演出、毎朝吐血してから現場にくる撮影の浅田君のがんばりにすっかり感銘をうけた私は、演技はできないけど、とにかく気を使わせないように、なんでも協力するよという顔をしたり、構図がなかなか決まらない時などは短時間でもぐっすり寝て待って、ありがとう、おかげで寝れたよという顔をするなどした。
私は黒いトックリを着て、髪型は黒いマッシュルームだった(よくわからないけど男友達からはブチャラティーといわれてた)のだけど、その映画の役は喋る黒電話だった。
映画が完成に近づくころに、古賀さんが題字を良いフォントにしたいけど誰かいないかと相談してきたので、最高の人がいるよと吉川さんを紹介した。
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by puddingreseach | 2013-04-20 22:09

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